ヘナ:育毛シャンプー

ヘナ商品でのトラブル

植物染料であるヘナは、ミソハギ科の低木で、このヘナを使用した染毛料には、葉を乾燥・粉砕したパウダー状のもの、クリーム状のもの、シャンプーなどがあります。
ヘナだけで染毛すると淡赤から淡褐色となります。
このため、ヘナだけでは黒く染色はできず、日本人の白髪染めとしての効果はほとんどありません。

2007年に国民生活センターで、ヘナ配合をうたったケミカルヘナやブラックヘナなどの表示のある商品の中には、医薬部外品でないのに酸化染料が含まれているものがあると発表しました。
テストした商品のなかには、一般的な染毛剤と比べ比較的高濃度のものと同程度、酸化染料が配合されていたものがあります。
また、人毛かつら用、雑貨品などの表示があるにもかかわらず、頭髪に使用すると受け取れる表示のある商品もありました。
これらの商品は、医薬部外品の個別承認を受けていなかったため、薬事法に抵触すると考えられました。

また、頭髪に使用する毛染め商品で、化粧品に分類されるものは成分をすべて表示しなければなりません。
しかし、このテスト商品の中には、酸化染料が検出されたにもかかわらず表示されていなかったので、成分表示に問題があることがわかりました。

このように、表示方法が間違っていたり、法律に違反するような商品も存在します。
人毛かつら用の商品は毛髪には使用できません。
また、ヘナの表示があってもこのように酸化染料が配合されているものも販売されているため、注意が必要です。

ヘナ商品だけに限らず、育毛シャンプーなど人体に触れるような商品は使用説明をよく読み、おかしいと感じたときには、消費者センターなどに相談することが大切です。
育毛シャンプーなどを使用して、かぶれなどアレルギー反応が出た場合には、すぐに使用を中止してください。

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